皆様こんにちは!
EidosCreateのイザヤと申します。
僕は現在Blender歴が1年ほどで、ある程度モデルの製作をできるようにななったのですが、今振り返ってみると「正直、これはやらなくてよかったな…」と思うこともたくさんありました。

この記事では、初心者の自分が実際にやっていた遠回りのBlender上達方法について、1年たった今だからこそ言えることをまとめようと思います。

やらなくてよかったこと3選

結論から言ってしまうと、Blenderの上達に必要なものは、努力の「」だけではなく「方向」でした。

ただやみくもに努力の量を積み重ねても、努力の方向があっていなければ大部分は遠回りになってしまいます。極端な例にはなってしまいますが、野球がうまくなりたいのにサッカーの練習をしているようなものです。

そこで次からは、僕が遠回りをしてしまったなと感じたことを3つ紹介し、その理由を体験談を交えながら話していきたいと思います。

ショートカットを全部覚えようとする

◆当時実際にやっていたこと

Blenderを始めたばかりの頃、Youtubeや書籍にあるチュートリアルを片っ端から作成していたのですが、その中で数々のショートカットキーが登場しました。
ショートカットキーの多さについては、Blenderを使ったことがある人からすると一度は驚いたことがあるのではないでしょうか。

調べれば調べるほど出てくるショートカットたち、、、

それを見た僕はいつの間にか「ショートカットキーを覚えないとモデリングはできない」と思いこむようになっていました。
実際、ネットで調べても「ショートカットキーを制する者がBlenderを制する」的な記事をよく見かけて、とにかく覚えないと先に進まないという気持ちになっていました。

・ショートカット一覧をExcelで作成して印刷。
・デスクの横に貼る。

みたいなことを当時していました。ジャンルごとにショートカットキーを整理して、ショートカットキーの操作内容を整理して、、、それだけでも気が遠くなるような作業量です。
学生のころ英単語の暗記をしていたと思うのですが、それと全く同じことをしていました。

それだけのことをやったとしても、現実としては、

・覚えたつもりでも使わない。
・使わないキーはすぐ忘れる。
・「どのキーだっけ?」と考える時間が増える。

という状態でした。
要するにモデリングよりもショートカットキーを思い出すことに脳のリソースを使っていたのだと思います。

◆なぜ遠回りだったか

今記事を書いていても、ショートカットを覚えることが悪かったとは考えていません。どちらかといえば問題だったのは、

・覚えることが目的になっていた。
・自分の作業と結びついていなかった。

この2点だと思います。
ショートカットはよく使う操作に対して、自然と紐づくものだと思いますので、使う頻度が低いものを無理に覚えても定着しません。むしろ思い出すのにたくさんの時間を使ってしまいます。

モデリング作業を中断して、10分程度かけてショートカットを思い出す、、、今思えば大きな時間のロスだと思います。1度や2度だったらよかったのですが、10度以上ある場合もありましたので、それだけで1時間経ってしまう、、、
1時間あれば簡単なモデルは完成出来ます。

◆今ならこうする

今なら当時のBlenderを始めたばかりの自分にこう伝えます。

ショートカットは使っていて不便に感じたら覚えればいい。

よく頻出する「G(移動)」「R(回転)」「S(拡大縮小)」「Tab(編集モードの切り替え)」「1・2・3(頂点・辺・面選択モードの切り替え)」くらいは覚えてたほうがいいかもしれませんが、そのほかは使うようになったら自然に覚えるで十分でした。

ショートカットを覚えるのに時間を使うよりも、モデリングに時間を使ったほうが何倍も有益である、、、これが1年続けた僕の気づきです。

 

流行りのチュートリアルを片っ端から見る

◆当時実際やっていたこと

Blenderを始めたばかりのころ「とりあえずチュートリアルを見て実践すれば上達する」と思っていました。
今の時代Youtubeや書籍がたくさんあり、「初心者向け」「神チュートリアル」「これ1本でOK」みたいなタイトルがたくさん並んでいたため、次々に再生ばかりしていたんですよね。

当時の僕は、

・チュートリアルの動画や書籍を見る。
・面白そうなものがあったら手を動かす。
・一通り終えたら分かった気になって満足する。

というサイクルを繰り返していました。
でも時間が少し経つと、、、

・同じことをもう一度やろうとするとできない。
・「あれ、どうやってたっけ?」となる。
・結局また別の動画を探す。

という状況に陥っていました。
今思えば、作れるようになったのではなく、見慣れただけになっていました。

◆なぜ遠回りだったか

一番の問題は、「自分が何を作りたいか決まっていなかったこと」です。何を作りたいか目的がないままチュートリアルを見ると、

・作風が毎回バラバラ。
・使う機能もバラバラ。
・知識が点のまま増える。

という状態になります。特に知識が点のまま増えるというのが厄介で、結果、「知っているけど使えない知識」だけが増えていきました。

今の自分ならチュートリアルはこう使います。

・作りたいものを先に決める。
・そのために必要な部分だけ探す。
・全部は真似しない。

たとえば人型のモデルを作るとしたら、「今回は”形を作る”ところだけわかればいい」と思いながらチュートリアルを漁ります。
手の作り方側から開ければ、長い動画の中でも手を作成する部分だけを見て、モデリングに戻ります。
それくらい割り切ったほうが、意外と知識も定着するものです。

チュートリアルは道順ではなく、参考地図くらいの感覚で使うのがちょうどいいと思っています。

 

最初から完成度100%を目指す

◆当時実際にやっていたこと

Blenderをせっかく始めるのだから「どうせなら、ちゃんとしたものを作りたい」と、どうしても考えてしまうものです。僕自身そう思っていました。
中途半端なものを出すのが怖くて、最初から完成形を強く意識しすぎていたのだと思います。

当時の僕は、、、

・最初から細かいところまで気になる。
・何度も作り直す。
・途中でなんか違うとなったら最初からやり直す。

という流れを繰り返していました。
「ちょっと気になる部分があると先に進めなくなる」「まだ全体の形も決まっていないのに顔の細部をいじり続ける。」
その結果、いつまでたっても完成しないという状態でした。

◆なぜ遠回りだったか

今振り返ってみても、完成度100%を目指すことが事態が悪いわけではなかったと思っています。問題だったのは、「完成の基準が自分の中で決まっていなかった」ことです。。

完成の基準があいまいだと、、、

・どこまれ作ればいいのかわからない。
・修正が終わらない。
・切り上げる判断ができない。

という状態になり、永遠に完成しないモデリング地獄が始まります。一つの顔のモデリングだけでも2週間以上かかってしまうこともざらでした。

◆今ならこうする

今は、モデリングを始める前に「今回はここまで」と決めています。例えばですが、、、

・シルエットが崩れてなければ、下絵と会わなくてもOK。
・正面から見て破綻していなければOK。
・3Dプリンターで印刷できればOK。

といった具合です。
これにより、次に進む判断が早くなったり、迷う時間が減ったり、とりあえず完成までたどり着けるようになりました。致命的なミスさえなければ、細かい調整はある程度完成した後ですればいいんです。

まとめ

ここまで、Blenderを始めてから約1年間触れる中で、やらなくてよかったことを3つ書いてきました。

・ショートカットを全部覚えようとしたこと。
・はやりのチュートリアルを片っ端から見ていたこと。
・最初から完成度100%を目指していたこと。

一見バラバラな遠回りにも見えますが、これらに共通していることが一つだけあります。それは、、、

「作り方」ばかり気にして、「どう考えて作るか」を考えられなかった

Blenderを触っていると操作している時間よりも、「何を作るか」「どこまで作るか」「ここでOKにするか」といった判断している時間のほうがずっと長いと感じています。

でも初心者ろはその判断基準を持っていないので、「覚えることが増えすぎる」「学習方法に迷う」「完成できなくなる」という状態に陥りやすいのではないかと思います。

お知らせ

僕は普段、モデリングや3Dプリント前提のモデリングをする際には以下のことを考えています。

・円滑にモデリングを進めるために最初に何を決めたほうが良いか。
・共通化できることは何か。
・どのラインまで来たら完成とするか。

といった、操作手順というよりも、モデリングの設計と判断の考え方をかなり意識しています。
今後もこれらを意識した、記事を書いていきたいと考えておりますので、ぜひフォローしていただけますと幸いです。

おわりに

Blenderの遠回りは決して無駄ではないと思います。僕もたくさんの学びがありました。
ですが、避けられる遠回りがあるのもまた事実です。

この記事が少しでも皆様の時間短縮や気持ちの整理につながれば大変うれしいです。